防衛的悲観主義

心理学における「防衛的悲観主義」とは？

防衛的悲観主義とは、将来の出来事に対して低い期待を持つことによって、失敗や挫折を回避しようとする認知的方略です。1980年代にナンシー・ノーレムとロバート・カントールによって提唱されました。

防衛的悲観主義者は、以下のような特徴を持っています。

過去に成功した経験があっても、将来も成功できるとは思わない

難しい課題に挑戦する前に、失敗する可能性が高いと考える

目標を達成できないことを想定し、失望を回避しようとする

ネガティブな思考に陥りやすい

防衛的悲観主義は、一見ネガティブな考え方のように思えますが、以下のような利点もあります。

失敗や挫折を経験しても、大きな打撃を受けない

プレッシャーに強い

目標を達成するために、努力を続けることができる

しかし、防衛的悲観主義は、以下のような欠点もあります。

自己評価が低くなる

モチベーションが下がる

チャンスを逃す可能性が高くなる

防衛的悲観主義は、性格や経験などによって影響を受けます。防衛的悲観主義が強い人は、認知行動療法などの治療によって、改善することが可能です。

参考URL

防衛的悲観主義とは？ - 心理学用語集

防衛的悲観主義：将来の成功を諦めてしまう心理

防衛的悲観主義についてさらに詳しく知りたい場合は、以下の書籍を参照してください。

ナンシー・ノーレム著「成功の心理学」

マーティン・セリグマン著「前向きな性格」

スティーブン・コヴィー著「7つの習慣」