ロサダ比
心理学における「ロサダ比」とは?
ロサダ比とは、ポジティブな表現とネガティブな表現の比率が2.9:1の時を、人が精神状態が充実する転換点だとする法則です。この法則は、心理学者のバーバラ・フレデリクソン博士とマーシャル・ロサダ氏によって2005年に論文で発表されました。
ロサダ比の研究では、100人以上の学生を対象に、2週間にわたって日誌を書いてもらいました。学生たちは、日誌の中で1日に起こった出来事を記録し、その出来事が自分にとってポジティブなものだったのか、ネガティブなものだったのかを評価しました。
研究の結果、ポジティブな表現とネガティブな表現の比率が2.9:1の時、学生たちは幸福感、充実感、活力、楽観性、創造性などのポジティブな感情をより多く感じていることが示されました。一方、この比率が2.9:1より低い場合は、学生たちはストレス、不安、抑うつなどのネガティブな感情をより多く感じていることが示されました。
ロサダ比は、人がより充実した人生を送るために重要な要素であることを示唆しています。この比率を意識することによって、自分の言葉遣いや考え方をよりポジティブなものに変えることができ、結果的に幸福感や充実感を高めることが可能です。
ただし、ロサダ比はあくまで一つの指標であり、すべての人に当てはまるわけではありません。人によって最適なポジティブとネガティブの比率は異なります。重要なのは、自分にとって何が大切なのか、何が自分を幸せにするのかを理解し、自分の言葉遣いや考え方をそれに沿わせていくことです。
参考URL
ロサダ比とは|対人関係の黄金比と言われる内容や真偽について解説 - Musubuライブラリ
https://library.musubu.in/articles/45226
【要約】ポジティブな人だけがうまくいく 3:1の法則
http://www.positivepsych.jp/pp6/book8.html
感情の黄金比「3対1の法則」に数学的根拠がないと見抜いたのは中年の素人だった - GIGAZINE