心理学用語

フロー体験

心理学における「フロー体験」とは?

フロー体験とは、アメリカの心理学者であるミハイ・チクセントミハイによって提唱された概念です。この体験は、人が何かに完全に集中し、時間が経つのも忘れて夢中になっている心理状態を指します。東洋哲学でいうところの「無我の境地」、あるいはスポーツ選手が使う「ゾーン」と同じ状態を表します。

フロー体験をしているときは、以下のような特徴が見られます。

時間や自分自身の意識がなくなる

集中力が高まり、難しい課題でも楽々とこなせる

自分自身の能力や可能性を最大限に発揮できる

大きな満足感や達成感を得られる

フロー体験は、人の幸福や健康に重要な役割を果たします。フロー体験を頻繁に経験する人は、うつ病や不安障害などの精神疾患にかかりにくいという研究結果もあります。

フロー体験をするには、以下のような条件が必要です。

自分が興味を持ち、重要だと思う活動に取り組む

自分の能力に合った難易度の高い課題に挑戦する

明確な目標を持ち、集中して取り組む

周囲の環境が静かで邪魔が入らない

フロー体験は、誰でも経験できる可能性があります。フロー体験を頻繁に経験するためには、自分にとって何が重要なのかを理解し、それに合った活動に積極的に取り組むことが重要です。

参考URL

フロー体験(没頭とは?フロー体験を促進するには? | Well-Being 青山学院大学 研究プロジェクト

https://www.cc.aoyama.ac.jp/~well-being/flow-experience/index.html

フロー体験とは? 心理学でいう「ゾーン」の状態に入るには?

その他

フロー体験についてさらに詳しく知りたい場合は、以下の書籍を参照してください。

ミハイ・チクセントミハイ著『フロー 体験の心理学』

ロルフ・ドブソン著『ネガティブ思考を止める方法』

スザン・コブ著『レジリエンスの科学』


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