心理学用語

根本的な帰属のエラー(Fundamental Attribution Error)とは、他者の行動を説明する際に、その人の性格や態度などの内因的な要因を過度に重視し、状況や環境などの外因的な要因を過小評価する傾向です。

根本的な帰属のエラーは、1970年代にアメリカの心理学者であるロスによって提唱されました。ロスは、他者の行動を説明する際に、内因的な要因と外因的な要因のどちらを重視するかは、その行動がどのような状況で行われたかに影響を受けることを明らかにしました。

例えば、テストで良い点数を取った学生を見ると、その学生を「頭が良い」と評価する人は多いでしょう。しかし、その学生がテスト勉強を一生懸命した結果、良い点数を取ったかもしれないことを考えると、内因的な要因と外因的な要因のどちらを重視するかは、その行動がどのような状況で行われたかに影響を受けると言えます。

根本的な帰属のエラーは、人間の認知バイアスの一種です。認知バイアスとは、人間が物事を認識する際に生じる偏りのことで、根本的な帰属のエラーは、他者の行動を理解する際に生じる偏りです。

根本的な帰属のエラーは、人間関係やビジネスにおいて、問題を引き起こす可能性があります。例えば、根本的な帰属のエラーによって、部下のミスをその部下の能力のせいにして、叱責してしまうかもしれません。しかし、部下のミスは、その部下の能力のせいだけではないかもしれません。部下が十分な時間を与えられなかったり、十分なサポートを受けていなかったりする可能性もあります。

根本的な帰属のエラーを避けるためには、他者の行動を理解する際に、内因的な要因と外因的な要因の両方を考慮することが重要です。また、他者の行動を理解する際には、その人の立場や視点に立って考えることも重要です。

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